ファランポーン駅からアユタヤへ
朝の目覚めは6時半、ちょうどよい時間だった。とは言っても日本時間では8時半である。朝食を取った後、身支度をし、ファランポーン駅へと向かう。 それにしても、今回、一番美味しいのはホテルの朝食だったのはなんということか。食事に外れ続けている。
タクシーを拾った後、ファランポーン駅へ。 本当は先日から当たりだった「水色と赤のタクシー」を拾いたかったのですが、なかなか来ないので違う色のタクシーを拾ってみた。すると、予想通り大失敗。 とは言っても、きちんと「メータを使うように」言ったところ、その通りに言ってくれた。 駄目なお兄さん運転手であったのだが、きちんと仕事をこなしてくれたので良いとする。 | |
オススメの「水色と赤」のタクシー |
さて、アユタヤまで電車で1時間半。8時20分の電車があるようなので乗ることに。本当は2等を取りたかったのであるが3等しかないということで3等を選ぶ。20バーツ。鉄道はさすがに安い。
ホームに行き、鉄道を待つ。 従業員が11番ホームと言ったのだが、変更があったのか何なのか10番ホームに入ってきて、聞いたところこの電車がそうだということで、みんなも同様に戸惑いつつ10番ホームの電車に乗り込んだ。 | |
電車は、何度も止まりながらゆっくりと進んで行く。 | |
線路上で停車している間、天井で何やら足跡が・・・。 何事? タイ式の工事か何なのか・・・。
そんな時、ふと窓の外を見ると、汚い家の外で汚い洗い桶で洗い物をしているおばさんに電話がかかってくる。携帯電話だ! びびりました! このおばちゃん、携帯電話持っているよ! って、偏見はいけないな・・・。そういや、今やアフリカのマサイ族でも携帯電話を持っているというシーンが映画であったっけ。(製作した時は作り話だったかもしれないが、数年経った今では作り話ではあるまい。)
そして、電車は走り出し、アユタヤへ。
アユタヤ着~ワット・ヤイ・チャイ・モンコン
アユタヤの駅を降りるとすぐに、まず今夜の電車の確認をしようと思った。 電車の中でプランを練ったところ、当初の予定であるスコータイに行くためには電車の面倒さに加えて途中からローカル・バスに乗らなければならず、とてもではないが面倒。 それに引き換え、ここで寝台特急に乗ってしまえば朝にはチェンマイに着く。
聞いてみたところ、約850バーツで2等寝台(下段。上段は約760バーツ)が取れるということだったので、それを予約した。 これで、ここアユタヤにホテルを取らなくても済む。しかも移動時間が有効に使える。
そして、まだアユタヤの観光プランを練っていなかったため、どこに行こうか考えていたところ、ふと日本語で話し掛けてくる現地のおばさんがすぐ横に。
この、「日本語で話しかけてくる人」は8割方うさんくさい人なのですが、このおばさんは、そこそこ安心できるように思えた。 とは言っても、その誘いに乗って移動することは考えず、しばらくガイドブックを眺めていた。 更におばさんが話し掛けてくる。うるさい・・・。 「Wait」「Wait」、そう言っても、しばらくの沈黙の後に話し掛けてくる。(苦笑)
とりあえず博物館に行こうと思ったが、どうやら今日は空いていないようなので、仕方なく、おばさんに3時間だけ付き合うことにしました。1時間200バーツ。3時間で本来は600バーツだが500バーツに値引き。
でも、乗車かと思いきやいきなり代役に任せようとしたので、それはないだろー と思って、笑いながら「これは嫌だ」のニュアンスをしてその場を立ち去る。 追いかけてくるおばさん。(苦笑)
結局、おばさんが運転するということで交渉決着。 あの、座り心地の悪い、クーラーの効いていない最悪のトゥクトゥク(3輪タクシー)でアユタヤ観光に出かけることに・・・。わたしゃ、水色と赤のタクシーのおっちゃんが良かったなあ・・・。クーラーも効いているし。 まあ、数時間は付き合うか・・・と。一応はお勧めコースを組み立ててくれているみたいだし。 そんなこんなで、まずはワット・ヤイ・チャイ・モンコンに。
トゥクトゥク(3輪タクシー)からの景色 | |
と、ここは、予想以上に良かった。 | |
気が付かないうちに入場料払い損ねた・・・。 まあ、そういうこともあるさ。 |
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なかなか。 | |
寝ブッダもある | |
ワットには黄色い布がかけてある。 | |
仏像も。 | |
外にある石造にも布が。 | |
ワットを見上げる。 | |
上の方まで。 | |
階段を登ってみることに。 | |
階段の上から、見下ろしたところ。 | |
登ったところから遠くを眺める。 | |
多くの石像がある | |
ぼろぼろの石像も。 | |
多くの石像。 | |
牛の石像もある | |
こちらにも。 | |
そして、ここを離れた。 このおばさんは、今回のドライバー。 日本語うまいおばさん。 |
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日本人町跡(山田長政)
次は日本人町跡、山田長政が活躍したというところに来た。
ここは、ガイドブックにある通り「石碑とお土産物屋以外何も無い」とのことで、一度来れば十分かな、といったところ。 ツアーに含まれてでもいなければ、タクシーでわざわざ来るようなところではない。
これがその石碑 | |
ちょっとした案内板もある | |
建物の中にあった、山田長政の像。 | |
そのすぐそこには川が流れている。 | |
なんというか・・・。 泥だらけの川だ。 |
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ワット・チャイワッタナラーム
次は、アンコールワットに似たワット・チャイワッタナラームに。 | |
ここは、遺跡としてはなかなか良い。 | |
とは言っても、「またクメール系の遺跡かー」と、あまりテンションが上がらない感じ。 近くにいた日本人らしき女の子たちは「すごいねー」と言っていたし、凄いことは凄いのであるが。 |
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階段に登ってみた。 かなり急で、タイの暑さでふらふらしている私にはちょっと危なかった。 |
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階段の上から。 | |
遠くを眺める。 | |
いい遺跡だ。 それにしても、階段が急で、特に下りが怖かった。 階段は微妙に崩れているし、かなり急だし。念のため3点止めでゆっくりと降りてきた。こんなところで怪我したらしゃれにならん。 |
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次第に、雨が降ってきた・・・。 | |
空の雲行きも怪しい。 | |
スコールだ。 | |
雨も強くなってきたので、退散することに。 | |
トゥクトゥク(3輪タクシー)まで戻ってくると、何やらおばさんが車の修理をしている・・・。おんぼろだしなあ・・・。 こんなんで一生懸命になって数百バーツか。悲しくもなるな・・・。 なんてこった。
しばらく雨宿りして待っていると、どうやら修理が終わったとの合図が。
さて、再度出発。
ワット・ロカヤ・スタ Wat Lokaya Sutha
次はワット・ロカヤ・スタ Wat Lokaya Sutha へ。 かなり雨が強い。 さすがは雨季。 |
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バケツをひっくり返したような雨だけれども、昔に南部で体験したものと比べれば大したことない感じもする。 | |
雨の中、トゥクトゥクは進む。 | |
町の中を抜け。 | |
そして、リクライニング・ブッダ(寝ている仏像)のあるワット・ロカヤ・スタ Wat Lokaya Sutha に到着。 これまたでかいんだけれども、雨が強い・・・。 少し出て写真を取って、そのまま退散した。 | |
ワット・プラ・ラーム
次は最後の地点で、ワット・プラ・ラームの前である。ここからは王宮跡もすぐそこで、その他の遺跡も集まっているので、後は歩いて見ればよいということらしい。
ここで、時間がまだ2時間だったので400バーツと言ってきた。 いや、びっくり。良心的だ。 まさかこんな良心的な対応をされるとは思わなかった。 500バーツと言ったのだから500バーツと言ってくるだろうと思っていましたが、日本語を喋る現地人の中にも良い人はいるものだと思った。
私が胸ポケットから400バーツを出したときのおばさんの嬉しそうな顔ときたら・・・。 いや、かわいそうで涙が・・・。
そして、雨も降ってきたのですぐそこの雨宿り場所でスコールが収まるのを待つ事にする。
しばらく待ち、やがて、雨が止んできた。
止んだ後、目の前にあった屋台が何だろうと思っていたら、手際よく水を拭いて、ホットドッグや串焼きの出店があっと言う間に出来上がった。素晴らしい。なんてことだ。
2つほど買って食べるが、おいしい。
そして、ワット・プラ・ラームを見物に。
これまた立派な遺跡 | |
近づく。 | |
クメール文化のもののようだ。 | |
ベトナムでも見た、クメールの遺跡だ。 | |
その後、王宮へと向かう。
アユタヤ王宮跡
これまた立派だ | |
そのすぐ横にある、ワット・プラ・シー・サンペット 王宮の守護寺院らしい |
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王宮 | |
そびえ立っている ただ、近づいてみると、破壊がかなり進んで痛んでいることがわかった。 |
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王宮からワット・プラ・シー・サンペットを見たところ。 この中には、黄金の仏像などがあった |
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王宮から駅まで散策
王宮跡を見た後は、駅の方面へと歩くついでに、途中の遺跡を見て歩く事に。 | |
すると、このような象に乗って散策する人たちが。 又、あまり人は歩かないらしく、周りにはトゥクトゥクなどの客引きがたくさん。 |
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そんなトゥクトゥクを無視して歩き続ける。 遺跡もゆっくり見られるし。 |
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道沿いには、遺跡がまだまだたくさんあった。 | |
たくさん遺跡があるが、暑くて見る気力が・・・。 横目に見るだけで、スキップした。 どちらにせよクメール系の遺跡であることには変わらないし。 |
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アユタヤのマーケット
そんなこんなで、遺跡を過ぎ、やがてはマーケットまで近づいてきた。
ふとここで、セブンイレブン前で先ほどのおばさんとばったり出くわした。ちょっとした挨拶をしてすれ違う。私はその前にある屋台で腹ごしらえをする。
その後、ネットを少し行い、そしてはマーケットへ。
マーケットの散策 | |
出店が所狭しと並んでいる。 | |
この時点で、私の体は汗が凄く、シャワーを浴びたいと思っていた。 だが、いいホテルはあるもののゲストハウスのようなところがなかなか見当たらない。 マーケットを歩きつつ、食べたりしながらも、ホテルを探し続ける。
やっとのことで見つけたのが、THE OLD PLACE GUEST HOUSEというところ。 ここのおばあさんと交渉したところ、部屋は使わず、タオルも持ち込みという条件で40バーツでシャワーを使わせてくれた。 このシャワー室は蚊が多かったが・・・。(苦笑) シャワーを浴びた後、その前にあるテラスのレストランで休むことに。特に注文はしないけれども・・・。しばらく座って休んだ。 |
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少し落ち着いた頃、再度マーケットへ向かう。腹ごしらえと、おやつを買うためだ。
すると、ふと目の前に、いきなり象が・・・。さすがはタイだ。マーケットに象が足を踏み込むとは。しかもうんちしてるし・・・。でっかいうんち。(苦笑) その目の前にある食べ物屋台のおばさんも苦笑している。 |
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象が、小さな通路を進んでゆく | |
ランプータンをおやつで買った後、駅へ。
駅へ行く途中に橋渡しの船があった。3バーツ。そして、駅の目の前の屋台が安くておいしかったので沢山食べ、列車を待つ。時間があったので、ガイドブックの間引きをした。行かない所や既に覚えた場所は切り捨てていったところ、かなり薄くなった。
駅から、線路の向こうを見てみると、なにやらエアロビらしき体操をしている人々の姿が・・・。 なんともほほえましい。 |
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ふと、電車を待っていると、いきなりメロディが流れ出し、人々は直立不動で動かなくなった。 かなりびびった。(苦笑) 何事か・・・。、 |
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と思ったら、しばしの後に人々は通常に戻った。
駅員に聞いてみたところ、毎日、午後6時にはタイ国歌が流れて人々は直立不動になるのだという。文化の違いというか、習慣の違いというか、久々に驚かされた。
自由に行き交う人々。 | |
そして、電車がやって来る。 寝台列車の席はかなり快適で、これは安いと思った。 耳栓を持ってきたので、唯一の難点である騒音も軽減され、ゆっくりと床につくことができた。 | |