フィレンツェ 個人旅行 2015年

2015-09-18 記
トピック:イタリアフィレンツェ


フィレンツェにバスで移動

フィレンツェにバスで移動します。
電車にしようか迷ったけれども、ネットで割引き料金を買おうと思ったら変なエラーが出て買えない。
調べてみると、特別条件にマッチしていないから買えないらしい。 というか、エラーの表示からそれっが理解できないのだが・・・。 システムエラーにも見える。 割引きにもいくつかあって、買えそうな割引きもあるのだが、それほど安くないのでバスで行くことにしました。

バスも、とても先の予約であればかなり安いが、数日後だと29ユーロのものしかなく、それで予約した。
Eurolineで予約した筈が、バスは Baltour とかいうロゴのものに乗ることになった。 よくわからない。
バス乗り場はナポリ中央駅のすぐ南のターミナル。バーリからの到着場所と同じだ。

ちょっと遅い出発なのでホテルのロビーでチェックアウト後にしばらく滞在して、午後から出かけてターミナルに到着、バスに乗り込んだ。

それにしても、バスに乗る移民あるいは出稼ぎっぽい人のマナー悪いね。 割り込んでくるし態度でかいし。 こんな移民受け入れて大丈夫なのかEU... と思ったら、早速ドイツが移民に対して国境閉鎖それがEU各国に連鎖的に広がった。 そりゃそうだよな。 こんなのがわんさか入ってきたら収集つかない。

そんでもってバスはゆっくりと6時間くらいかけてナポリからフィレンツェに向かい、夜9時20分頃、フィレンツェ駅の近くに到着した。

もう遅い時間なので、歩いている現地人ぽい人たちが背後を警戒している。
私がとことこ近づいていくと、スリが近づいてきたのかと警戒して立ち止まったり道の逆側に移動したりする。
それだけここフィレンツェはスリが多いのかな? まだ9時半なのに。

ここでの宿は以下だ:

Veneto Residence Florence
ドミトリ4泊72ユーロ(63ユーロ+税金)(約9,770円) 食事なし
1泊あたり約2,450円

割と中心街に近くてそこそこの値段なので選択した。
駅から宿まで歩く間に、日本人が山ほどいる。何じゃこりゃ?

私は特に疲れるといびきが出るのだが同室のトルコ人が眠れないと言い出してトラブルに。 でも、その彼もいびきをかくので録音して「お前もじゃ!」と言って聞かせたら黙って、私が持ってた耳栓渡して使うように言ったら急に仲良くしよう、みたいなニュアンスで手にキスしてきた。 よくわからん。 耳栓はあげたわけじゃないのに勝手に持って行かれた。 これだからいい加減な人は嫌なんだよ・・・。 無料なわけないだろ。

それにしても、フィレンツェは意外とこぢんまりとした町だ。




ピッティ宮殿(Pitti Palace)

フィレンツェではまず、ピッティ宮殿(Pitti Palace)に向かう。

当初はウフィツィ美術館(Uffizi Gallery, Galleria degli Uffizi)を見ようとしていて開館すぐの8時すぎに到着したのだが、ちょうど今日は何かイベントがあるらしく開館が10時過ぎのようなのでそれまで待っていられないのでこちらに来たのだ。

ここで、フィレンツェカードを入手する。
ちょうど3日間観光の予定なのでちょうど良い。

メディチ家のライバルであるピッティが建築を初め、結局そのメディチ家に買われることで現在のメディチ家のコレクションが見れるのだから不思議なものだ。




ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)

次はヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)を見に行く。
ここは広大なホールに掲げられている巨大な絵画で有名なところだ。




アカデミア美術館(Accademia Gallery in Florence)

アカデミア美術館(Accademia Gallery in Florence)を見る。
これまたレベルの高い美術館だ。



↓ ミケランジェロのダビデ像、本物の迫力は凄いね!写真じゃわからない立体感と緊迫感があるよ。




フィレンツェ国立考古学博物館(National Archaeological Museum, Florence)

フィレンツェ国立考古学博物館(National Archaeological Museum, Florence)を見学する。
意外とエジプト関係の展示が楽しめる。




ウフィツィ美術館(Uffizi Gallery, Galleria degli Uffizi)

フィレンツェで一番混雑するウフィツィ美術館(Uffizi Gallery, Galleria degli Uffizi)に朝いちで見学に行く。
フィレンツェパスがあるので一番最初の優先入場で入ることができた。

中はさすがに広くてレベルの高い絵画が揃っており、満足だ。
ダ・ヴィンチが有名だけどほかにも名画が沢山ある。




メディチ・リッカルディ宮殿(Palazzo Medici Riccardi)とマージの礼拝堂(The Chapel of the Magi, Cappella Magi)

メディチ・リッカルディ宮殿(Palazzo Medici Riccardi)とその中にあるマージの礼拝堂(The Chapel of the Magi, Cappella Magi)を見る。
小さいがさすがメディチ家の建物だけあって豪華。見応えがある。




ダンテの家(生家, Dante House, Museo Casa di Dante)

ダンテの家(生家, Dante House, Museo Casa di Dante)に行ってみる。
とても小さな博物館で、すぐに見終わってしまう。 いまいち内容がよく分からなかった・・・。
哲学者で「神曲」を書いたらしいが、それがどんなものなのかイマイチよく分からない。

調べると、キリスト教の世界観の根本に基づくものなのでキリスト教を勉強しないと理解が難しいような気がした。

・・・まあ、いいや。 とりあえずここはこんなところで見学を終わりにする。




世界の民族と伝統習慣博物館(Museo di Storia Naturale, Sezione di Antropologia ed Etnologia)

世界の民族と伝統習慣博物館(Museo di Storia Naturale, Sezione di Antropologia ed Etnologia)を見る。
特にフィレンツェ独特というわけではないけれども、南米や僻地に行く時の参考になるかな。




バルジェッロ国立美術館(Bargello National Museum, Museo Nazionale del Bargello)

バルジェッロ国立美術館(Bargello National Museum, Museo Nazionale del Bargello)を見に行く。
彫刻が印象に残ったが、宗教画も多い。 混雑も少なめなのでゆっくり見られる。




ガリレオ博物館(Museo Galileo, Institute and Museum of the History of Science)

ガリレオ博物館(Museo Galileo, Institute and Museum of the History of Science)を見に行く。
中世時代の航海術に関する展示が多い感じだ。




サンタ・クローチェ聖堂/教会(Basilica of Santa Croce in Florence, Basilica di Santa Croce)

中心部からちょっと東に行ったところにあるサンタ・クローチェ聖堂/教会(Basilica of Santa Croce in Florence, Basilica di Santa Croce)に行ってみる。
これまた巨大で見応えがある。 飾られてある絵画も一見の価値がある。




サンマルコ教会(San Marco Church, Basilica di San Marco in Florence)

フィレンツェのサンマルコ美術館/修道院の横というか同じ敷地にあるサンマルコ教会(San Marco Church, Basilica di San Marco in Florence)に行ってみる。
美術館の入り口はすぐ横にあるが中で繋がってはいないので、気をつけていないと教会を見逃してしまう可能性もあったかもしれない。 美術館の方ももちろん良いが、これはこれで見応えがある。




サンマルコ美術館(Museum of San Marco, Museo di San Marco)

サンマルコ教会の横にある入り口からサンマルコ美術館(Museum of San Marco, Museo di San Marco)に入る。
ここは2階に登ってすぐにあるフラ・アンジェリコの「受胎告知」が有名だが、その他も見応えがある。

修道院の寄宿所と思われる小さな部屋に壁画が描かれており、こういう場所で寝泊まりしていたと想像すると楽しい。
売店の部屋にある、ギルランダイオの『最後の晩餐』も見応えがある。




スティッベルト博物館(Stibbert Museum, Museo Stibbert)

駅のちょっと北側にあるスティッベルト博物館(Stibbert Museum, Museo Stibbert)に行ってみる。

ここはプライベートなコレクションだが、かなり充実していて楽しめる。
もっと有名になってもいいくらいだと思う。

Google mapで調べるとバスに乗っていけるようなので割と簡単に着くことができた。 昔はバスに乗るのなんて一苦労だったのに便利な世の中になったものです。

そして到着すると、開館時間まであと5分ほどの丁度良い時間に着くことが出来たので1番目のツアーに参加することができた。 ガイドはないので正確にはツアーではないのだが、カギの係の人が順番に部屋を開けてくれるようになっている。

最初は私一人、後からやって来て途中から参加したもう2人、合わせて3人で鑑賞することができた。




メディチ家礼拝堂(Museum of Medici Chapels)

フィレンツェのメディチ家礼拝堂(Museum of Medici Chapels)を見に行く。
あまり期待していなかったが、予想以上に巨大で天井が高く、圧倒される。




サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(聖堂, Church of Santa Maria Novella, Opera per Santa Maria Novella)

駅前にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会(聖堂, Church of Santa Maria Novella, Opera per Santa Maria Novella)に行ってみる。
ここも例のごとく巨大な教会で、壁に飾られてある絵画が見応えある。

横にはメディチ家専用の礼拝堂(?)まであるようだ? さすがメディチ家...




サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)

フィレンツェ中心部のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ, 花の聖母大聖堂, フィレンツェ大聖堂)の共通チケットで入れるサン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)に行ってみる。

修復中で周囲はよく見れなかったが、中はあまり修復中でないので十分に見ることが出来た。
たくさん見過ぎて感覚が麻痺してしまうが、どこも立派な礼拝堂だ。




サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ, 花の聖母大聖堂, フィレンツェ大聖堂)

フィレンツェの中心にある、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ, 花の聖母大聖堂, フィレンツェ大聖堂)を見に行く。
巨大だが、意外と中の壁画や絵画はあまりない。 むしろ周囲にいくつかある大聖堂の方が豪華だったような。




聖レパタータの地下聖堂(Cripta di Santa Reparata)

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ, 花の聖母大聖堂, フィレンツェ大聖堂)の地下に聖レパタータの地下聖堂(Cripta di Santa Reparata)がある。
さほど目を引くものではないが、町の中心の大聖堂は何度も増改築を繰り返していることが多いため、地下にはこういう遺跡が残っている場合が多い。




大聖堂のクーポラ(円屋根, Cupola)

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ, 花の聖母大聖堂, フィレンツェ大聖堂)のクーポラ(円屋根, Cupola)に登る。

列が出来ていたが、フィレンツェ・カードの人は列をほとんど並ばずに入ることができる。
中は細い道になっており、ドームの上にまで続いている。 さすがに良い景色だ。




ジョットの鐘楼(Giotto's Bell Tower, Campanile di Giotto)

続いて、ジョットの鐘楼(Giotto's Bell Tower, Campanile di Giotto)に登る。
クーポラ(円屋根, Cupola)と似た風景ではあるが、ここからクーポラが目の前に見えるので独特の風景が見れて、こちらの方がフィレンツェっぽいかもしれない。



フィレンツェは今はオシャレなイメージで売っているけれども街は小さいし目玉の建物も少ししかないしこの種の都市にしては美術館の数は普通で取り立てて多い訳ではない。中世時代のフィレンツェの都市国家としての勢力は低くて周辺国家に翻弄されていたというのもよくわかる。その程度の規模の都市だ。やはりマキャベリのような思想家がそれでもフィレンツェを継続させ、政治に巧みな治政者が今の時代にフィレンツェを高値で観光客に売りつけている構図がよく見える。都市の魅力としてはプラハの方が3倍くらい上だし。この程度の都市にしてはフィレンツェはよくやっているよ。商売上手だ。観光客を呼び寄せてしまえば後は搾り取るだけだしな。それでいてあまり反感を買われないやり方をして顧客に満足してもらっている。こういう商売上手なところから学ばないとな。


サン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)

メディチ家礼拝堂のすぐ横にあるサン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)に行ってみる。
これもまた大きくて見応えのある教会だ。



キリスト教の絵を山ほど鑑賞しているうちに、これって日本の神話にもある「能力を奪われる物語」のような気がしてきた。古事記とかで神様が能力を奪われる構図と、キリストが殺されて血と肉を奪われる=能力を奪われるという構図だな。キリスト教徒に言ったら怒られる解釈だろうけど、もともとキリストは異端者で嫌われていたのに後から神格化されたと言うことは、彼を恐れていたから殺して能力を奪ったというストーリーがすっきりする。キリストが人間の業を背負って死んだとかいう定番の解釈はしっくり来なくて、キリストは他人の業で殺された被害者、と考えた方がすっきりする。こんなことキリスト教の国家で言ったら迫害か追放かもしれないな。日本人でよかった。


サンティ・ミケーレ・エ・ガエタノ教会(Santi Michele et Gaetano Charch)

通りがかったサンティ・ミケーレ・エ・ガエタノ教会(Santi Michele et Gaetano Charch)に立ち寄ってみる。
観光的には名の通っていない教会でもそれなりに見応えがある。




ノヴェチェント美術館(Museo NOVECENTO, Museo del Novecento)

近代美術が展示されているノヴェチェント美術館(Museo NOVECENTO, Museo del Novecento)に行ってみる。
でも、こっち系はあまりよく分からない... いいんだか悪いんだか。



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