DegoDBの4つのサンプルゲーム――それぞれの特色と作り方

2026-11-08 記
トピック: ゲーム

DegoDBのサイトでは、現在4つのサンプルゲームを公開しています。ペイントを塗り広げるドライブゲーム、3D探索RPG、協力型シューティング、推理アドベンチャー。ジャンルだけでなく、データをどう設計し、ゲームとしてどう動かすかもそれぞれ異なります。

これらは本格的な商用ゲームの制作を目指すものではなく、DegoDBを使った開発の例です。データベースの情報からどのような設計情報や成果物を用意できるか、またゲーム固有の処理をどこで実装するかを試すサンプルとして作られています。Mtoolがゲーム全体を自動生成するわけではありません。データ設計や一部の生成・検証と、Web側で書くゲーム固有のコードを組み合わせています。

ぐるりんかく――単純な操作から広がる対戦

「ぐるりんかく」は、押している間はマシンが進み、離すと向きを変える、シンプルな操作のペイントドライブゲームです。床を自分の色に塗り、壁にぶつかると残機が減ります。90秒後の塗り面積で順位が決まります。

制作では、まずゲーム内容の候補をMtoolのゲームコンテンツ用の形式にまとめ、正式な検証器で確認しました。その設定の一部をゲーム側が読み込みます。一方、移動や衝突、塗り判定、対戦相手のAI、通信などはWeb側のゲームコードで実装しています。AIも外部の生成AIに判断を任せるのではなく、ゲーム内のルールで動きます。

2026年10月17日にサンプルとして追加され、その後、AIの強さ、難易度と得点、参加者の再接続や音などが調整されました。ひとつの基本操作を軸に、対戦として遊べる範囲を少しずつ加えてきた作品です。

フェアリューム――データ基盤と3D探索の試作

「フェアリューム」は、村長の依頼を受け、洞窟で長剣と妖精の力を得て、山のドラゴンを倒して村へ戻る1人用の3D探索RPGです。リアルタイムで移動や戦闘を行い、手動セーブや教会での復活も試せます。

この作品では、ゲームのデータ定義やMtoolへの登録、生成物の確認と復元検証を行いながら、Web側で探索や戦闘の処理をつないでいます。Mtoolが生成したデータクラスと、ゲームを動かすコードの役割を分けています。2026年10月18日に試遊版が加わり、街・森・洞窟・山の道や会話、ドラゴン戦などが順次整えられました。

星防戦線――協力プレイを想定した3Dシューティング

「星防戦線」は、2機で宇宙戦から要塞へ進み、内部通路を抜けてボスと戦う協力型のレールシューティングです。機体は自動で前進し、プレイヤーは敵の攻撃を避けながら応戦します。試遊版にはAIの僚機も登場します。

設計では、任務の段階や経路、敵、攻撃、アイテムなどをデータとして整理し、Mtoolでデータクラスを生成しています。ただし、3D描画、敵AI、衝突や命中の判定、通信を含むゲームの実行部分はWeb側の独自実装です。任務の進行や判定はNode.jsサーバー側を正本とし、ブラウザーは操作と画面表示を受け持ちます。

2026年10月25日にローカル試作が記録され、その後、宇宙戦からボス戦までの任務全体や、サーバーとブラウザーの分担が組み込まれました。現在の試遊版には範囲があり、実機や複数端末での協力プレイなど、まだ確認されていない部分もあります。

アーナン・ログ/エア・リッチ――手掛かりを追うSFアドベンチャー

「アーナン・ログ/エア・リッチ」は、失踪事件を追う刑事ログと、秘書のエアを中心にしたハードボイルドSFアドベンチャーです。現場を調べ、手掛かりを読み、次に向かう場所を選びながら物語を進めます。状況に合わない選択肢を選び直す場面もあり、一本道の会話表示とは異なる捜査の流れを作っています。

この作品では、台本を日本語の構造化データとして管理し、場面、調査項目、演出などを整理しています。Mtoolで扱うデータ構造や通信・保存の契約を確認しつつ、物語の進行や画面演出、サーバー側の判定は作品固有のコードで実装しています。台本やデータ構造の管理を整えながら、アドベンチャーとしての体験は別途作り込む形です。

記録上は2026年10月28日に全編の台本改稿があり、その後、クライマックスの演出やセーブ・再開の仕組みなどが整えられました。現存する制作記録からは着手時期を確定できないため、ここでは確認できる改稿以降の経緯を紹介しています。

4作品で試していること

4つのサンプルは、ゲームの規模や作り方を競うものではありません。データを定義し、Mtoolで扱える形にし、必要な成果物を生成・検証したうえで、ゲーム固有の処理を組み合わせる。その分担を、異なるジャンルで試しています。

ペイントゲームでは対戦ルールとAI、RPGでは探索データとセーブ、シューティングでは任務データとサーバー判定、アドベンチャーでは台本や場面の構造化が中心です。遊べる形のサンプルを通じて、DegoDBを使った開発の可能性と、ゲーム側で個別に作る部分の両方を紹介しています。

DegoDBとは

DegoDBは、データベースを起点に、アプリケーション開発に必要な設計情報や成果物を扱うためのツールキットです。データベースの構造をメタデータとして整理し、PHPを中心としたコードやAPI仕様などの生成、検証に活用できます。

ゲームのサンプルでは、作品ごとのデータ設計や一部の生成物にDegoDBやMtoolを利用しています。一方、ゲームのルール、画面描画、物語の進行、通信などは作品ごとのコードで実装しています。ゲーム全体を自動生成するものではなく、データ設計とゲーム固有の開発を組み合わせる例です。

ここでは、DegoDBの基本的な考え方と、データベースからどのような成果物を扱えるのかを紹介します。

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