ニャチャンのボートツアー
今日は6時過ぎに目が覚め、すぐに朝食を食べに食堂へ行く。そこには、まさにベトナム風の料理が並んでいたのだが、どうにも食が進まず。 オレンジジュースも少し薄いし・・・。
食事を終えた後、ボートツアーの開始時刻まで1時間45分ほど時間が空いていたので、自転車を朝のうちに分解してしまおうと考えた。 そして、掃除をしながら1時間半かけて分解及び梱包し、準備を整えることができた。
自転車の準備が終わると、慌しく部屋に戻って今度はボートツアーの準備を。 先日買っておいた短パンに着替え、最小限の荷物を持って外に出かける。集合10分前に集まったのだが、さすがはベトナム時間がどこにでも有効らしく、担当の人は10分遅れでやって来た。
そして、バンに乗って、一路、港へ。
港は、人々でごった返していた。 | |
案内人に船まで案内され、ようやく乗り込む。 | |
だが、なかなか船が出発しない。 そんな時、違う船が隣から突っ込んできて、勢い良くぶつかるという事態が発生。(汗) さすがはベトナムだ・・・。
間が空いていたから突っ込んだのであろうが、そこまですることはないじゃないかと思う。 船を縛るロープはピンピンに張り詰めていて今にも切れるのではないかと思えるくらいギシギシ音を立てているし、なかなか船は出ないしで、ベトナム方式を初めから楽しませてもらいました。
そして、ようやく準備が整い、出発へ。 私たちの船はそれほど搭乗が遅くなかった筈なのに、多くの船は既に出発してしまい、後の順番での出発になってしまった。 | |
それにしても、天気が良くなって良かったと思う。先日までの天気だったら最悪だった。 | |
段々と天候が良くなっている感じで、時間が経つにつれ、雲が減って行くように感じる。 | |
次第に晴れ渡る空。 そして、それに応じて海の色も変わってくる。 |
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広い海を、どんどんと進んでゆく。 | |
島を目指して、船は進んで行く。 | |
ニャチャン・Mun島、Mot島
そんなこんなで、緩やかな船の旅を楽しみ、最初の目的地の島、Mun島にたどり着いた。 | |
美しい海岸線。 | |
ここでは、泳いで島へと渡ることができるようだ。 水が冷たいのではないかと少し考えたが、来たからには泳いでおかないとと思い、水に入ることに。 水慣らしも出来ない状況なので、仕方なく足から飛び込む私。 |
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すると、確かに最初の一瞬は寒かった。 でも、少し泳いでいたら体が温まって気にならないくらいの感じになった。 私の田舎の基準で言うと、静岡の伊豆基準で、8月の終わりか9月の始めくらいの水の冷たさだった。
そして、島へと渡り、お昼寝を楽しむ。 それにしても、良い景色だ。 今まで感じたベトナムの悪い面全てが洗い流されて行くかのような、そんな良い景色だ。 遥かに広がる大空。 そして、岩肌、グリーンの海。 どこかの南の島ほどの透明度はないが、それでも十分と感じさせる、この海。
そんな海を十分に楽しみ、やがては船へと戻り、次の島、Mot島へと向かった。 | |
周囲浮かんでいる他のボートツアーの船。 | |
海岸線を見つつ、船は進んで行く。 | |
船が2つ並んでいる。 この横に、私たちの船も並んだ。 |
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船の上に立っている旗。 | |
船から見える景色。 | |
ここでは、昼食をまず食べた。
そして、盛り上げ役の人が歌を歌い、海の上で踊りながら皆を楽しませた。 船が4台くらい連なり、一つのステージを見ている。 私は、下の階が狭かったので、隣の船の屋根の上からぼんやりと眺めていた。
そんな時、ふと船の船首に目を向けると、地元の少年が無表情で皿洗いをしたり残飯整理をしているのが目に入った。 この表情、とても微妙だ・・・。 この少年が何を感じているのか全くわからないこの表情。 その表情と船尾に見える盛り上げ役の人の表情との比較をしてしまったら、少し神妙になって、私自身の盛り上がる気持ちがなくなってしまったような感じだ。 そんな状況をしばらく見物し、その後、ふと眠くなってお昼寝を始めた。
とりあえず体験してみるかと思い、少し気がかりではあるものの、私も水に飛び込んだ。 そして、ワインを飲んだら・・・ 何とも幸せな気持ちになってきた。 これは不思議だ。 ワインもおいしいし、パイナップルもこれまた美味しい。 ここまで美味しいワインを飲んだのはいつぶりだろうとすら思ってしまう。 銘柄の紙は(環境に考慮してか)外されていたので銘柄はわからなかったが、それにしても美味しかった。 銘柄を聞き忘れたのが心残りだ。
そして、ワインを終えると、やがてTam島へと移動を始めた。
ニャチャン・Tam島、そして帰国
ここは少し大きめのリゾート島のようで、入場料もしっかりと取る。 言い忘れていたが、最初の島で泳ぐには5000ドン、この島の入場料も5000ドンだ。 そして、時間もあまりないので、簡単に散策したが、これまた良い景色だった。 |
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パラグライダーを楽しんでいる人もいる。 | |
滞在時間が短く、慌しくTam島を離れた。そしては、最後の目的地Mieu島へと向かった。
ここでは何やら不思議な乗り物に乗ることができた。 | |
これまた面白い・・・。 水が入ってこないように何で接着してあるのかも多少は気になる。 化学物質であるならば興味はないが、生活の知恵であるのならば聞いてみたい。 聞きそびれたが。 ちなみに、この乗り物に乗るには5000ドンである。 全てに料金が付けられている・・・。(苦笑) |
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どんぶらこ、どんぶらこと浮かんでいる私・・・。 | |
ゆらゆらと。 | |
現地の人が漕いだり、途中で私たちも体験したりして、この乗り物を後にしました。 | |
面白い乗り物の周囲に浮かんでいた船。 | |
そして、やがては港へと帰っていった。 | |
なかなかに長い一日だった。 かなり疲れてしまったが、満足感も大きい。
明日は東京へ帰る日だ。 ホテルに戻り、空港までのタクシーを予約しようとしたら、18万ドン(1208円)ほどかかると言う。空港は町の南にあるのに何故かとカウンターの人に問い詰めたら、それは昔の空港で、1年前に遠くに移転したのだと言う。
私は一瞬、このカウンターの人すら疑ってしまった。 三ツ星ホテルのカウンターの人すらぼったくりに荷担しているのか! と最初は思ってしまった。 だが、どうやらそうではないらしい。(実際は明日分かるが。)
明日は6時にチェックアウトして、6時15分にホテルを出て、7時に空港着の予定だ。
そして、次の日。 朝の風景。 ニャチャンを後にする・・・。 |
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今回の旅は、自転車の海外サイクリング経験にプラスになったように思える。 又、不思議な人々・文化を味わうことが出来て、これまた有意義だった。 ただ、アジアに疲れ始めましたので、次はヨーロッパ圏かどこかへ行きたいと思う。 それは又後ほどの話で。 今回の旅は、これで終わりである。