次は哈密王府に向かう。
ここは、哈密王朝の王府を再現したもの。
元にあったものは1931年の農民の暴動で焼けたらしい。
敷地の半分くらいは、このような高台の上にある。
王朝は、田舎にしてはそこそこの規模。
過去の栄光の証か。
外の展示はともかく、私が一番ウケたのは王朝の内部。
敷地の約半分を占める、王朝の高台の部分。
まずは、出口の案内に従って歩いて行く。
橋を渡る。
遠くに、ぽっかりと扉が見える。
なんの変哲もない扉だ。
何やら札が・・・。
「このモールは全部本物です」だって。 何だって-?
遙か遠くまでお店が連なっている。
私は、この扉をくぐった瞬間に異次元にワープでもしてしまったのか?
一瞬、自分が今までどこにいたのかよく分からなくなるくらい景色が違いすぎる。
ガイドブックによると「拝殿内部には王府の歴史資料が展示されている」とあるのに、モールだって? 一体どういうこと? このモールが王府の歴史資料? 訳が分からない。
外見からすると、中にモールなんて想像もつかない・・・。 外とのギャップが激しい。
しかも、かなり広いんですけど(苦笑)
素朴な王朝の展示の下にこんな大きなモールが隠れてるなんて、めちゃくちゃウケる。
別の建物というのならば、歴史的建造物の近くにお土産物ショップを作った、ということですんなり理解できる。
でも、これって、再現された王府の建物の下全部がモールということでしょう。
外観が素朴すぎて、内部とのギャップが面白すぎるんですけど。
こういうセンスは今までなかった。
各地を旅行してきても、こういうセンスはあまりない気がする。
お土産物ショップは別に作るか、施設内部にあるにしても、こんなに広くない。
いやー、これは面白い。
こんな田舎町で、町中もいまいちパッとしない中、ここだけお土産物屋が煌びやかに広がっているなんて。
ウケすぎて楽しい。