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イスタンブールからチャナッカレへバスで移動

2015-06-15 記載
トピック:トルコチャナッカレ

METROという大手のバスでイスタンブールからトルコ北西部にあるチャナッカレへ移動します。
ここはトロイの遺跡の最寄りの町だ。

始発駅なのにバスが来るのが30分遅れて、出発は結局50分遅れた。 急ぐ気配なし。アナウンスもなし。係員に聞いても「俺しらね」って感じで興味なしの態度取られる。何これ。これじゃインドの方がましなんだけど。 切符売り場まで戻ったら、これまた興味なさそうに「そっちそっち。そこで出るよ」というニュアンスだけ。 もう出発時刻過ぎているのだが、ちらっと時計見ただけで、あまり気にしてないようだ。

ふとバスが到着したら皆乗り出したが、何故か私の席に他の人が座っている。 切符を確認すると別のバスのようだ。 地元民っぽい人でもバスを間違えるんだな・・・。

バスの中には添乗員がいて、飲み物とスナックのサービスがあった。 そんなことより時間通りに出発してくれよ。

運転は飛ばすし、おそらく路肩と思われるレーンを使って走るバス。 なんだかなー。 きっと遅れていなくても飛ばす人たちだと思うので遅れを取り戻すつもりで運転しているとは思えないけれども、多少は遅れを取り戻す気があるのかな? 結局到着は1時間遅れた。トルコ全土をカバーする大手ですらこの緩さ。

物価は先進国に並びつつあっても人々の意識は変わらないんだな。きっとずっとこの緩さはそのままな気がする。

最後の区間は道路がなくてフェリーに乗らないといけないので、その時間だけ気にしていたのかもしれない。



ここでの宿は Anzac House Youth Hostel というところ。

ドミトリー3泊で32.7ユーロ(100.6リラ、約4500円)
1泊あたり約1,500円

大部屋で16ベッドあるのにコンセントが1つという極悪な環境だ。 あまりお勧めできない。
タップもついていない。
幸い、空いていたので私がコンセントを占領できたが・・・。 混んでいたら最悪だ。

部屋にエアコンもないので、暑かったり寒かったりしたら大変だろう。
幸いに私の滞在中はエアコンなくてもどうにかなったが。


到着後に周囲を散策したが、ここもイスタンブールと同様、観光地の近くにいる観光客からは笑顔で2倍の額を当たり前のように請求するのが基本のようだ。 勘違いした観光立国だな。 イスタンブールはともかく、こんな人気のない田舎町でもそんなんじゃ、トルコの他の町に行っても同様だろうな。

既に物価は高騰していて元々日本の値段に近づきつつあるのに倍で請求されてもねえ。 基本的にはそんなの買わないだけだからいいんだけど食べ物に関しては困るんだよなあ。 意外にトルコは物価高いし。 日本が安すぎかもしれないなあ。 サブウェイのサンドイッチに似たケバブサンドは鶏肉250円、牛肉500円くらいする。 値段の割に大して量ないし、ただパンにケバブ挟んだだけなのに。 そんなこんなで、ちょっと中心を離れると物価が急に半分になるよ。 ただアイスはどこも高くて2~300円はリーズナブル、普通のカップアイスが400円くらいするよ。 トルコアイスのネバネバしたのだからプレミアムがついているのかもしれないけど、アイスの値付けは訳わからない。

さすがに観光地価格のエリアはこの田舎町では狭いようだけれども。

昔はいろいろいい加減でも値段が安いから許されたけど、いい値段取っていい加減で内容が微妙だからトルコの観光人気は過去の栄光になるかもしれないなあ。

実際、トルコの評価は私の中では今のところ「ニュートラル」。良くも悪くもない。 まあ、こんなもんでしょう。特にお勧めもしない。

観光で長く食べてきた国だからぼったくりが多いのも、こんなもんでしょう。
遺跡は意外にしょぼいのが多いし。 外観が凄くても中が微妙だったり。

いろいろあるけど総じてトルコの満足度が低いね。まあ、かつてのトルコの良さのほとんどは物価にあったと思われるため、物価が上がった時の満足度はこんなもんでしょう。


そういえば、近くで日本人女性がトルコ人に延々と付きまとわれていたのを見たよ。 トルコ人らしいね、そういうしつこさ。 日本人女性の顔が苛ついてた。


■起業(スタートアップ)
起業の拠点という観点で言うと、この物価の高さと、意識の緩さが組み合わさっているので、トルコで起業/スタートアップは有り得ないな。

人々を見ていればその上に立つ優秀な人材も透けて見える筈だが、トルコの場合は優秀なエリート層の意識が社会に見えてこない。過去の慣性のまま社会が動いているということだろうか。

意識が緩くても人件費が安ければやりようがあるんだけれども。
田舎に行ったら人件費が安くなるのかもしれないが。
意識が緩い人に何かを任せることはあり得なくて、安いコストのプレイヤーとして監視付きで作業させるだけならありかも。 ただ、わざわざトルコに行かなくてもアジアに似たような国はいくらでもあるし、アジアの方が意識が高いしコストはまだ安いので、やっぱりトルコでの起業/スタートアップはあり得ないな。

それにしても、世界にはいろいろな国があるもんだなあ。
イスラエルのように自らの意識で国を作ったところと大違いだ。
イスラエルを見ていると意識の可能性の広さを感じる。 意志が物事を成し遂げる。 イスラエルではエリート層だけでなく、一般市民からも意志の強さを感じた。

トルコを見ていると、意識がなければ停滞はいくらでも可能だという、違った意味での反面教師的なものを感じる。
トルコのぼったくりも、それが意識を持ってやっているのではなく当たり前だからぼったくっているだけだ。怒るに価しない人たちだ。慣性に流されている人たち。
トルコの休息は、休息という名に値しないほど、何か大切なものを見失わせる休息かもしれない。トルコの空気に触れれば触れるほど意識が消えてゆく。

あるいは、たまにはそういうのに触れる期間も必要か。


女性はこういう緩いの好きだろうな。社会全体が猫みたいな国だ。
朝起きたら男も女も にゃーにゃー 言ってご挨拶しているかのようだ。
時間もなんとなくすぎてゆく。開始時間や終了時間も緩い。
世界にはいろいろな国があるので、こんな国があってもいいな。

■床屋
床屋はだいたい20TL、1,000円くらいなので油断して散髪してもらったら40TL, 約2,000円請求された。 切っただけでひげ剃りもないのにさ。 どこでも一緒と思って油断していたが、まさか床屋まで2倍の外国人価格を当然のごとく請求してくるとはトルコの観光地価格を甘く見ていた。 田舎町だから油断していたという面もある。 田舎町だが、港のそばだったので観光地価格のエリアに入っていたようだ。 あーあ。 やってしまった。

普通の国だと観光地価格で倍の値段になるのはお土産とか食べ物とかで、生活に密着した床屋なんてのは観光地価格の範囲外なのだが、さすがはトルコなのか、こんなものにまで外国人価格がついているんだな。 油断していたとはいえ、トルコ人のぼったくり根性には恐れ入ったよ。 油断していて最初に値段聞き忘れた時点で負けが決定していたんだな。

トルコは意外にインドと同じくらい気をつけないといけない国かもしれない。南インドと同じで、わからないように笑顔でぼったくる人たちのような気がしてきた。 上に書きましたように、ぼったくりが当たり前と思っているようだから怒るに値しないのはその通りなのだが怒らないと相手に通じないから、怒るに値しない相手に怒るという、わざわざ感のある疲れが溜まってしまう感じがする。 トルコは長居するところではないかもなあ。 トルコの人は、南インドと同じ「糠に釘」の感じがする。 ちょっと抗議しても 「ん? どうしたの?」 とスルーされる 最初に値段聞き忘れて負けが決定していたし、糠に釘でこっちが疲れるだけだから本気で抗議していないけれどもさ。



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