敦煌 個人旅行 2015年

2015-05-15 記
トピック:中国敦煌

蘭州から敦煌へ移動

2015-05-09
蘭州から、「敦煌号」という夜行列車で敦煌へ移動します。
新しい車体らしく、綺麗で快適だ。



女性のスタッフも気合いが入っている。



「堅座」の上の段を取ってみたが、3段ベッドの上なのでかなり狭い(苦笑)
それでも、寝るには十分だ。

中の段の人のいびきが五月蠅かったが、耳栓をしたら何にも聞こえなくなった。
耳栓の効果絶大だ。



食堂車もある。高いのでここでは食べなかったが。



そして夜がふける。
北京時間の7時半を過ぎてもまだ空が明るい。
中国は東西に広いので日が沈む時間にかなりの差があるようだ。



そして朝。
いよいよ敦煌へ到着。



朝日が美しい。
いい天気だ。



敦煌の標高は1250mのようだ。

宿泊先は「7天连锁酒店敦煌夜市店 (7Days Inn Dunhuang Night Fair)」
ビザ取得にどれだけかかるかわからないので、余裕を持って6泊する。
ダブルベッドのシングルルーム 1泊あたり103元(約2010円)

ビザ取得時に外国人が泊まれない宿で問題になると面倒なので、中国全土チェーンのホテルを選択した。



鳴砂山・月牙泉

2015-05-10
町の南5kmにある鳴砂山・月牙泉に行ってみました。

と、その前に近所で腹ごしらえ。 回鍋肉どんぶりみたいなものを食べる。15元(約235円)。



そして鳴砂山・月牙泉へ。



鳴砂山は歩くと音がする砂山で、だから「鳴く砂山」で「鳴砂山」だ。

本当は鳴砂山はもっと奥にあるらしく、そこで歩くと汽車が走るような音をするらしいが、一般公開されているのはその一部だけなので音なんてしなかった。 とは言え、鳥取砂丘とは比べものにならない砂漠。

砂漠とは言っても、本当のタクラマカン砂漠はもっと遠くに遙々と広がっているわけで、ここで楽しめるのは、タクラマカン砂漠と比べたら、ちょっとした砂浜みたいなものかもしれない。 そんな砂浜であっても十分に楽しめた。 アクティビティとして観光するにはちょうどいいくらいだ。

月牙泉は、その中にあるオアシスおよび建物のことを指すらしい。

町中の3番のバスに乗って終点で降りるとそこが入り口だ。
その周辺にあるお店で水を買うが、長く歩くことになりそうなので580ml2元(約40円)のボトルを2つ買う。


入場料が120元(約2350円)。  砂山を見るにしては安くはない。

さらに、砂が靴に入らないようにシューズカバーを15元(約235円)で借りることができるのでこれも借りた。



砂山の手前には、何やら門がある。



そして砂山へ。

向こうの山を越えて月牙泉に行くのだと気合いを入れていたら、山のずっと手前に月牙泉はあるらしい。
となれば、歩くのはほんのちょっとだ。

少し拍子抜け。

これなら水が500mlもあれば十分だったかも。



遠くに月牙泉が見える。

手前はラクダを管理している施設が見える。 奥が月牙泉だ。



月牙泉がよく見えるような場所まで登ってきた。



砂浜をよく見ると、いくつかの種類が混ざっている。



そして月牙泉の方へと降りる。



月牙泉に到着



ここではラクダに乗ることもできるようだ。



資料館は閉鎖中だった。



そして小型バスで町へと戻る。





敦煌夜市

2015-05-10
■レストランは
敦煌夜市の食事の値段は市価の2倍から5倍のところが多いのでここで食べない方が良い。
夜市からちょっと外れた所にあるお店は普通のところも多いので、そういうところで食べる。

■スーパーは
水などスーパーっぽいお店で売られているものは2~5割増しなので、観光地としては割と普通。



結局、夜市から出て徒歩数分のところにある、この蘭州拉麺に落ち着く(苦笑)
6元(約120円)



何度も食べてしまう。



肉まんみたいなものを食べた。 10元(約195円)
このお店はいまいちだな。



ここ敦煌は9時になってもまだ薄暗い。
北京時間の9時は敦煌はまだ夕方だ。



いろいろお店を探したが、結局別の蘭州拉麺に落ち着く・・・。
ここも6元(約120円)



ちょっと肉串を食べてみる。 3元(約59円)
スパイス効き過ぎ・・・。



敦煌壁画のコピーが売られている。1つ50元(約980円)前後する。 買わないけど。



いろいろお土産物が売っている。



ミカンのようなものを買ってみた。ポンカンに近いかな。
1つだと1.2元(約24円)だった。



いつも蘭州ラーメンでは何なので、夜店の中のお店に挑戦してみる。



↑ しかし、これが大失敗。 30元(約590円)もするのにお肉はちょびっとしか入っていないし野菜だらけ。 何これ。


ちょっとだけ手を出して、すぐにお店を出る。 そして、前に行ったホテルの近所の定食屋に行って回鍋肉どんぶり(15元、約290円)を頼む。

すると、値段が半分なのにお肉が3倍くらいのどんぶりが出てきた。 これが普通なんだよね。 敦煌夜市は値段がおかしい。




別の日にも再度散歩した。



後日、ツアーが終了したのが11時半で普通のお店がやっていなかったので仕方なく夜市に夕食を食べに来たが、やはり微妙だった。

まず、牛肉拉麺が12元(約235円)もする。 夜市から徒歩3分のお店に昼間に行けば6元なのに。 これはまあ、夜だから仕方がない面もある。 ただ、お店で作るのではなくて、どこかの拉麺ショップの器で別の人が持ってきたで、近くの牛肉拉麺ショップは扉は閉まっていても裏は開いているのかもしれないし、違うお店から取り寄せたのかもしれない。 このお店の味を知りたかったのに、拍子抜け。

野菜炒めみたいなものは夜市でない普通の食堂ではせいぜい15~20元(290円~580円)といったところなのに、ここは60元(1170円)以上する。ものによっては100元(1960円)以上のものもある。 先日みたいに「ちょびっと」だけ出てくるかもしれないのに、量も内容もわからずにこの値段のメニューを頼むのは不可能だ。 中国人と一緒なら別だが。

それだけではなく、味見を兼ねて1本だけ牛串(2元)を頼もうとしたら、お店の女の人が露骨に嫌そうな顔をしたのでニュアンスで「いらない」と言ったら通じた。 中国だと大人数が普通だからなのかもしれないけど、女主人の顔つきを見る限りは「殿様商売」「大仏商売」「大仏商法」だなあ、と感じた。

やはり、私が最初から感じていた夜市に対する違和感は、何度夜市に来ても払拭されることはない。
夜中で他に選択肢がないような状況でなければ夜市には来ない方が良さそうだ。





中国ビザ延長(更新)

2015-05-11
中国ビザ更新のため公安局(警察)に行ってきた。
敦煌の町は小さいので公安局まで歩いて向かう。

パスポートの他に、滞在場所の宿泊料金のレシートも持参する。

公安局に入ると、少し質問をされた後に「ちょっと待って」と言われた。

何だろう・・・ と思って待っていたら、しばらくして血相を変えた女の人がやってきて、公安の人と話をし始めた。 公安の人は何やら怒っているのか指導しているのか、厳しい表情だ。 私のパスポートコピーを持っているので、どうやらこの人はホテルのスタッフらしいことがわかる。 中国語で話しているのでよく分らないが、何やら後ろからノートPCを持ってきて女の人にカウンターで何かを入力させているので、どうやら外国人が宿泊しているのにその登録をしっかり行っていなくて怒られていたのかも? 或いは外国人を泊めるライセンスを持っていないとか? でも、7Days innは中国の各所に展開しているチェーンだしbooking.comで予約できるくらいだからライセンスくらいあると思いたいが・・・。 後でホテルを追い出されなかったので、おそらく登録がしっかりできていなかっただけだろう。

そんなやりとりを見ながら待っていたら、他の日本人の男の子がやって来て「ビザを申請したいのですが」とか英語でやりとりをしているのが聞こえた。

すると、公安の人は「貴方はノービザで入国したので15日以内、○○日までに出国しないといけません」と答えていた。 男の子はびっくりした感じで「えっ、私の出国フライトは○○日で、その期限を越えてしまいます」と説明していたが、公安の人は私のパスポートを見せて私の方を示唆しながら「彼はビザを取ってありますから延長できます。貴方はビザがありませんのでここでビザを取ることはできません。○○日までに出国してください」と言われて、すごすごと帰って行った。 横で見ていたが、公安の人は真面目そうな人で、賄賂を渡して発行してもらったりするような雰囲気ではなかった。 中国を長期旅行する前は腐敗&賄賂だらけの国というイメージであったが、今のところ賄賂を渡すような場面には遭遇していないので、意外と皆真面目に働いているという印象だ。

それにしても、ノービザ入国で延長できないという情報は多くあるのに昔の旅行記を参考にしたのか何なのかノービザで入国して延長しようとする人もいるんだな、と思った。 確かに、ガイドブックを見ると「延長できないことがあります」みたいなあいまいな書き方になっているので公安局それぞれの判断なのかもしれないし、場所によって対応が違うのかもしれない。 とある時から対応が変わったのかもしれない。 とにかく、彼はビザ取得を拒否されていた。 彼は一体どうするのやら。

そうして私がしばらく待っていると、1時間以上経ってからようやく「写真を撮ってください」と言うので「写真ならあります」と言うと、それではなく、写真を撮らないといけないという。 ホテルのスタッフが案内してくれたのでちょっと歩いて写真館に行き、写真を撮り、それをそのまま申請フォーマット用紙にそのお店の人が印刷してくれた。 そういうことね。 ただし、59元(約1160円)もするが・・・。 しかも、所詮ビザ写真なのだから適当に取ればいいものを、何やらセットアップして豪華に撮ろうとするし。



そうして申請完了。 結局、1時間半ほどかかった。

預金残高証明書(みずほ銀行、英語版。USD換算の併記あり)も持参していたが、何も言われなかったので出さなかった。

期間は30日延長して6月初旬の9日までになるようだ。 十分だ。

意外に早く出来上がるようで、明日の9時には出来上がるという。
申請が空いているからかも。
この時期は閑散期なのかもしれない。

しかし、明日は観光の予定が入っているので明後日でお願いした。

申請費用は168元(3290円)もしたが・・・。 写真代も含めると227元(4450円)もする。 それなりにかかりますね。


・・・そして後日、無事にビザ取得完了。

昔のビザに何も修正がなく、VOIDとも何とも書かれていなくて、とても離れたページに新しいビザが貼り付けられていた。 これって出国管理官が探しにくいのでは・・・? それとも、そういうものだから問題ないのか。あるいはコンピュータ管理されているので問題ないとか。



莫高窟

2015-05-13
莫高窟は予約制になったようなので市内の予約センターで明日の9時を予約する。
240元(約4700円)もする。

必ずガイドが付いて、ガイドが扉を開けるらしい。
日本語ガイドが付くようだ。



チケット売り場の場所は以下


そして、中は暗いようなので安いライトを購入。20元(約390円)。

スマホのライトは広範囲を明るくするので、遠いところまで照らすにはライトの方が良い。
それに、もしかしたらスマホも預けないとならないかもしれないので(実際は預けなくても大丈夫だった)。

かなり明るいライトを100元以上で勧められたが、ライトがあるかないかが一番重要なので安いので十分と判断した。 実際、安いのでも十分だった。 目が悪い人は明るいライトが欲しいかもしれないが。



そして翌日。

朝は安定の蘭州ラーメン。



そして、市内のバス乗り場で莫高窟行きバスに乗る。



↓バス乗り場は以下。 ガイドブックでは「ここからも乗れる」と書いてあるが、むしろここが始点。


↓ガイドブックにはここのようなことが書いてあるが、どうやらここではないらしい。上の場所から乗った。


チケットの予約時間が9時なので、少し余裕を持って7時40分頃バスに乗り込んだら、どうやらバスが一杯にならないと出発しないらしく、30分ほど待たされて8時10分頃出発。 どうやら今の季節は閑散期らしい。

そして20分ほどかけて敦煌莫高窟数字展示中心に到着。

場所は以下


莫高窟よりはるか手前にあるが、ここでまず入場する。
朝準備していた時は早すぎるかと思ったが、いま8時半なのでちょうど良い感じだ。


このセンターの手前にもチケット売り場があったので市内で予約しなくても直接ここへ来ればいいようだ。



そして中で、まず映画館のような巨大スクリーンで映像を見る。



20分ほど上映した後、場所を移動して360度シアターを見る。
これは大迫力。


その後、シアターを出るとそこにはバスが待っていて莫高窟へと移動します。
バス料金は入場料に含まれている。



外からの写真は撮れるが、中の写真は禁止なので石窟の写真はなし。



そして、日本語ガイドと共に回るが、閑散期だからか、日本人2人とガイド1人の合計3人で回ることができた。
とは言っても、もう1人の日本人が到着するまでの間、私が到着してから30分くらい待たされたが。 閑散期はこんな感じなのかな。 その間、周囲を歩いて写真を撮った。 周囲からは写真を撮っても良いので。


見た石窟の番号は以下。 基本的にはガイドが選択。
特別窟は内容がよく分らなかったのでチケットは買わなかった。

 329 良い
 16-17 経典が発見されたところ
 328 壁画が良い
 323 微妙。同行者の希望
 427 良い
 428 良い
 96 巨大な仏像。壁画はない
 148 寝ブッダ。 まあまあ。 ちょっと汚れが目立つ

そして、240元払ってたったこれだけではもったいないので、中国人ツアーなどが扉を開けたタイミングで私も中に入って以下を見た。 門を出てしまうと再入場できないので、水とビスケットを持ち込んで小腹を満たしつつ粘った。 写真撮影禁止エリアへの入場をしてしまうと中には水も食べ物も売っていないので。

追加で粘って見たのは以下:

 257
 259
 244
 251
 46
 29
 12 壁画が良い (11,12,13が同じところにある。多分真ん中が12? 真ん中が大きくて壁画がある。11と13は左右の小さい窟かな? 番号確認し忘れ)
 332
 323
 419

最初にガイドが案内してくれた一連のものは日本人好みのような気がした。
そういう意味では、あの日本語ガイドは日本人好みが分っている。

粘って追加の窟を見ようとしたが、定番の窟はかぶっているようで同じ窟に何度も入ったりして、ようやく上記を見ることができた。

入場したばかりの中国人ツアーに付いていくと、どうやら南から入場したツアーは「短縮コース」のような感じで4つ前後見ただけで終了してしまう。 しかも、中国人好みなのか、あまり壁画が繊細ではない、私からすると微妙な窟ばかり入ってゆく。 このコースに2回くらい付いていったが、途中に混雑を避けるためにちょっとバリエーションがつくくらいで、あまり数は増えなかった。

中央から入場した中国人ツアーは割と多くの窟に入るようで、それに付いていくとそれなりに見ることができた。 もう少し粘っても良かったが、今は閑散期なのであまりツアーがなく、午後3時くらいで切り上げた。

夏場であればもっとツアーがある筈なので効率よく紛れ込んで多くの窟を見ることができそうだ。

中国人は意外とマナー良く見ているなと思っていたら、たまにマナーが悪い人がいて、なんと窟の中でタンを吐き出している人がいた。 地面とはいえ、遺跡を汚すなよ。 夫婦で来ていて、男の方がタンを吐いたのだがこれまた下品そうな顔つきで、妻の方もにやにやしながら夫のすることを眺めていたので同類なのだろう。 いやだいやだ。 中国人は意外とマナーが良い人が多いのに、こういう人がいるから一気に評判を落とすんだな。

シアター開始が9時、シアターが終わったのが9時45分頃で、莫高窟にバスで15分ほどかけて移動後にもう1人の日本人参加者を20分くらい待ってから入場したので入場が10時半頃。 普通のツアーは1時間半ほどだったので12時頃には終了し、その後3時間ほど粘って追加を見て、制限エリアを出たのが3時なので、4時間半ほど制限エリアにいたことになる。 お昼はビスケットだけで水も足りなくなってきたので、最後にはちょっとくらくらした。

そして制限エリアを3時くらいに出て、バーチャル窟があるセンターへ行く。



中は撮影禁止だが、いくつかの窟が再現されていた。
バーチャルくらい撮影させてくれてもいいものだが。



それなりに楽しめたが、消化不良。元々の期待および入場料金を考えると、ちょっと微妙かなあ。

窟を公開することで劣化し続けていると言うし、むしろ最初のシネマと360度シアターおよびバーチャルセンターだけで50元(980円)にして、本物の窟は全部入場禁止にしてくれてもいいような気がした。

もっと神聖な場所を期待していたが、もはや「遺跡」になっていて、神は莫高窟にはいなかった。 荘厳なイメージは本物の窟よりもむしろ最初のシネマおよび360度シアターの方が迫力があった。 おそらく、ムービーを作った人が精魂込めて作り上げたのだろう。 それは伝わってくる。 バーチャル窟はちょっと細かいところが安っぽいけれども、とりあえず内容を見るには十分。 であれば、安めの50元で上記セットにしてくれて本物の窟は劣化しないように閉鎖してくれた方が後世のためになるような気がする。

今回は特別窟には入らなかったが、どうせ日本から遙々とやって来るなら特別窟に入らないとあまり意味がないのかもしれない。

通常料金でもそれなりに精密な壁画が見られたが、わざわざ日本からやってくる価値があるかと言うと・・・ うーん。

写真禁止しているが故にどのようなものなのかの情報が出回らなくて、逆によくわからない遺跡になっているような気がした。

莫高窟の敷地内にある李其琼先生の纪念展にある、李其琼先生が書いた絵の方が綺麗で当時の面影を感じられるかも。


帰りはシャトル(料金は入場料に含まれているのでここでお金は払わない)でシアターを見た敦煌莫高窟数字展示中心まで戻り、その前から出ているバスで町まで戻った。

バスは時刻表があるわけではなく集まったら出発、という形式なので、来た時と同様30分くらい待ってようやく出発。 5時過ぎにようやく町に戻ってきた。



李其琼先生記念展

2015-05-13
莫高窟の写真制限エリアを出たすぐそこにあるのが、この李其琼先生纪念展だ。
どうやら李其琼先生とは、莫高窟の壁画に魅せられてその関連作品を作り続けた人らしい(故人)。



莫高窟の本物の壁画は色あせているが、本物は当時このような色だったのかもしれない、という作品が多く飾られていて、なかなか興味深い。





白馬塔

2015-05-14
今日は時間があるので、敦煌市街地外れにある白馬塔に行ってみました。

と、その前に腹ごしらえ。 別の蘭州拉麺を食べてみる。

ちょっと麺が柔らかいかなあ?
もちもちしているのとはちょっと違う。 単に茹ですぎただけのような感じだ。

よそではほとんどのところで麺をこねて伸ばす人と茹でる人が別だったけれども、ここでは同じ人がやっているので手際が悪くて麺が伸びてしまったのかも。

もちもちした麺は多少茹ですぎても問題ない感じだが、この麺はあまりもちもちしていないので茹ですぎに弱い感じがした。

同じように見える蘭州ラーメンでも随分と違うのだなあ。



そして、市内を走っているバス(確か1番)の終点で降りて白馬塔まで歩く。



ちょっとしょぼいかな・・・。

入場料15元(約235円)なので、値段相応かな。



とは言っても、馬なのにこんな塔を建ててもらえるなんて、馬にしてみたらさぞかし本望だろう。



意外と近かったので帰りは歩いて帰り、昼ご飯を食べる。
回鍋肉どんぶり15元(約295円)



そして夜、夜市の外れでちょっとした中華飯を食べる。
おかずが18元、ご飯に卵のようなものが入ったものが2元、合計20元(約390円)





敦煌古城

2015-05-14
今日はホテルのロビーで応募されていたツアーに参加する。
いわゆる「西コース」というやつだ。

コースは以下。


敦煌古城(敦煌映画セット)→西千仏洞→陽関→玉門関→漢の時代の万里の長城→ヤルダン地質公園(魔鬼城)での夕日(日没)。
118元(約2300円)なので割とリーズナブルだ。


出発前に、安定の蘭州拉麺で腹ごしらえ(6元、約120円)



シャトルバスで出発。



まず、敦煌古城に到着。
ここは映画のセットだったところだ。
入場料40元(約780円)



映画のセットにしてはきちんと作られていて楽しめた。



西千仏洞

2015-05-14
バスは次に西千仏洞に向かう。



ここは以下の入場券に書かれてあるような壁画があるらしいが、実際にはこれは見られず、「しょぼーい」壁画がいくつか見られただけ。



入場料30元(約585円)でガイドが扉を開けるのは莫高窟と同じスタイル。



入った窟の番号は以下
 3&4
 5
 6
 7

どれも微妙。
全部含めても、莫高窟で見た一番悪いものにかなわない。

しかも、どれも小さい。

ガイドがいないと見られないのでガイドの誘導に従ったところ見学はたったの25分で終わりになった。


↓ この壁沿いにある。



中の写真は禁止。 莫高窟と同じスタイルのようだ。


ガイドブックには17公開されているとあるので、たった4~5個しか見れないのならば、全く行く必要はないように思えた。 100%断言できる。

今回はツアーなので、まあ、許容範囲だが、車をチャーターしてまでわざわざここに来て、たったこれだけ見て帰るとなったら不満爆発だろう。



今回のツアーの目的の半分はここに行くためだったのに、とても不満足な結果になった。

「なにこれ? これで終わり?」というのが実際の感想である。



陽関

2015-05-14
陽関とは、敦煌の南西70kmにあった関所。
近くにある玉門関の南に位置する。

「西出陽關無故人」(陽関を出たら、もう共もいないだろう)と歌われたらしい。
かつては、ここ(或いは玉門関)から先が本当の「西域」だったとか。

ガイドブックでは「荒れ果てた石碑があるだけ」みたいなことが書かれていたが、何やら到着したのはちょっとしたテーマパーク。 入場券50元と、それに何やらよく分らない券10元、合計60元(約1170円)で入場。

どうやら「陽関博物館」に来たようだ。 こんなものがあるなんて。 ガイドブックには載っていないよ。



この右に、ちょっとした博物館があって展示物があった。
左側は工事中だった。



この先に往復10元で乗り物に乗って向こうまで行けるらしいが、切符売り場に誰も居ない(苦笑)
大勢客が来た時しか相手にしないのかな・・・。

時間もあまりないので向こうには行かないことにする。

地図を見ると、単純往復というよりは、いろいろ場所があるようだ。



ちょっとした見張り台があったので上に登ってみる。



そして、陽関を出る。



陽関を出たところで食堂に立ち寄ったが、値段が高いのでそれは食べずに、持参したビスケットを食べる。



玉門関

2015-05-14
次は玉門関に向かうが、下の場所で少し大きめのバスに乗り換えた。


そしてしばらく走り、以下の門で入場料を払う。
チケットとしては、玉門関/漢代長城(漢長城)/河倉城のセットで40元(約780円、河倉城は行かないが)のようだ。

ちょっと話をしていた中国人が「私はこれは見なくていいや」と言っていたのに、チケットチェックの人といろいろ話したあげく「うーん」という感じになって仕方なくチケットを買いに行っていたので、状況から察するに、バスから降りなくても門の先に行くなら払わなくてはならないような雰囲気だった。



そして玉門関に到着。

広いところにぽつんと残っている。
周囲は荒れ地。

昔はこんなところを人が行き来していたんだな。
もちろん当時はもっと周囲が整備されていたのだろうけれども。



そこには、小さいけれどもちょっとした展示物があった。


建物は大きいけれども使っているのは半分以下。
建物の1/5が展示物で、1/5が売店、という感じだ。

でも、こんな僻地なのに中は冷房がきっちり効いているところが中国は発展してきているのを感じる。



漢代長城(漢長城)

2015-05-14
次は、漢の時代に作られた万里の長城(漢長城)に行く。
既にかなり劣化していて、崩れやすそうな遺跡だ。


見るからに崩れやすくて壊れそうなのに、柵を乗り越えて万里の長城の上に乗ってポーズ付けている中国人がいる。 やめろって。 遠目で見ても「わら」っぽいものが外にむき出しになっていて、人の力でも簡単に壊れそうなのに。 そんな上に乗ってポーズ付けて、何考えてるんだ。



こっちの親父と若者は、柵を乗り越えて、壁の上に登らないにせよ、土盛りの上に乗って遠くを眺めている。 だから、やめろって。



しばらくすると、遠くから大きな声がして、それに呼応するように全員降りていたが。

そりゃそうだよな。 最初からするなよ。



敦煌ヤルダン国家地質公園

2015-05-14
もう6時を過ぎたが、ここ敦煌はまだ明るい。
日の入りは北京時間で20時55分のようだ。

中国は東西に広いので、町によって夜の感じ方がとても違う。


敦煌ヤルダン国家地質公園に到着し、入場料を払う。
何やら2つチケットを買ったが、50元と70元、合計120元(約2340円)。
今日は随分とお金が飛んでいく日だ。

ここは魔鬼城とも呼ばれているらしい。


そして、バスを乗り換えるが、とてもお腹が空いていたので軽く食事。
15元(約290円)。



そしてバスに乗り込む。



何カ所かに停車するようだ。

最初はここ。
へえ。確かに面白い岩だけれども、ちょっと人が多いかな・・・。



次はここ。
最初のところよりも広くて大きい感じだ。



次はここ。

次第に地形が複雑になってきた。



以下は「孔雀」らしい。


周囲が何やら鉄のドラム缶をつなぎ合わせたようなもので囲まれていた。


最後にやってきたのがここ。

「艦隊出海」と呼ばれていて、1つ1つの岩が艦隊のように見えるのだとか。

確かに、言われてみればそう見えなくもない。

よくもまあ、命名したものだ。



ここで日の入りを見学する。

今日の日の入りは20時55分だ。 実際、8時50分くらいに日が地面に隠れた。

皆、人影に隠れない日の入りを写真に収めようと必死に前の方に歩いて行く(苦笑)
私はまったく争わず、むしろ皆が遠くに行ってくれたので逆に人影が小さな写真が撮れてよかった。



そして周囲は静まりかえる。



そして、9時半。 帰途につく。

敦煌に帰ってきたのは23時半。 敦煌出発が9時40分なので、随分と長いツアーだった。



敦煌博物館

2015-05-15
今日は敦煌博物館を見学した。

ブランチに、定番の回鍋肉定食(15元、約290円)を食べてから出発。
市内からそう遠くないので徒歩で向かう。



敦煌博物館に到着。

パスポート提示で無料だった。



数年前に大きくリニューアルしたそうで、それなりに充実していた。
北京や上海などの大きな博物館には到底及ばないが、地方都市としてはまあまあな規模。



莫高窟の写真展示を写真に撮る(苦笑)
莫高窟の中は撮影禁止なのでこのくらいしか撮れない。



展示物は意外に多い。



莫高窟の1つの窟を再現したものがあった。
莫高窟すぐそこのセンターではコピー窟であっても撮影禁止だったが、ここは撮影しても良いみたいだ。



まあまあなクオリティで再現されているけれども、実際に見れるのはもっとしょぼい窟が多いので、これを期待して行っても期待外れになるかも。

これにしたところで、莫高窟を見過ぎて目が慣れたから「割と良い」とか思うけれども、改めて見てみると全体的にクオリティはそんなに良くないので、莫高窟で一般公開されている窟を見たところで満足度はそんなに高くないかも。 いまここ敦煌にいるから「まあまあ」とか「なかなか良い」とか思うだけのような気がする。 わざわざ日本から遙々来るほどでもないかも。

むしろ、本物のコピーよりも模写で1000年以上前の当時の姿を再現してくれた方が楽しめるのに。

莫高窟すぐそこにあるセンターでも同じことを思った。
何を好きこのんで破損が激しいコピーをセンターに作るのだろう。
せっかくセンターに作るのだから、破損部分は補完した上で当時の色を再現してくれた方がもっと楽しめると思う。

売っている本の中には模写で当時の色の再現を目指したものがあって、その方がよっぽど見応えがある。 どうせコピーなんだから、模写として色鮮やかに再現し、破損ないものを展示して欲しかった。 でないと、なんだか微妙。



売店を上から眺める。

ここの売店は充実していた。
さすがに、荷物になるので買わなかったけれども。



最後のフロアは敦煌市の都市計画や移り変わりについて展示がなされていた。





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