メキシコ国立人類学博物館
夕べは、寝付けない夜だった。
何故か急に息苦しくなってきて、エアコンのスイッチを入れると息が出来るようになり、そしてしばらくするとエアコンの風で寒くなるので止めると今度は息苦しくなる。 ひょっとして二酸化炭素の濃度でも上がっているのではないかと思うほどだ。 それほど大きくない部屋だが、一人しかいないのにそのようなことがあり得るのだろうか? 高地とはいえ・・・。 きっと、具合が悪かっただけなのだろうとは思うが。
そんなこんなで1時間おきくらいに目を覚ましつつ、ようやく朝になった。 すると、前日とは比べものにならないほど元気が良い。 ふうう・・・。 助かった。 とは言っても病み上がりなので元気は7~8割といったところか。
身支度をした後、フロントの階で朝食を食べる。
ビュッフェだが内容的には先日とほとんど変わりがないようだ。食事を済ませ、国立人類学博物館に行く準備をする。
9時に開くので、その少し前に出発する。
最初はタクシーに乗ろうと思ったが、場所的にすぐそこであるのにも関わらず料金表によると90ペソもかかるようなのでやめにしました。値段的にはどうってことないが、メトロが2ペソであることを考えるとこの値段差を享受するわけにもいかない。何かおちょくられているような値段だ。 でも、きっとこれが階級社会なのだろうということを再度思い知らされる。
すぐ近くのメトロに乗り、最寄りの駅に向かう。
それにしても、先日も体験したが、この貧乏っぽい人の群ときたら・・・。 幸いにして私に興味を持たず淡々と電車に乗っている人がほとんどであるので良かった。 ただ、ニヤニヤしたガキが数人こちらをちらりちらり見ていて、電車の乗り換えの際、ドアが空いたのを見計らって私の並んでいたドアに入ろうと近づいてきた。 危険度の予感としてはさほど高いものを感じなかったが、万が一のことを考え、さっと違うドアに移動してそちらから入った。 もしかしたら、スリの常習犯ということも考えられるし。
そんなこともあったが、とりあえず今回は無事に最寄り駅 Auditorio に着いた。
そこから国立人類学博物館まで歩く。 地図で見るとすぐそこだが、思いのほかブロックが長く、時間がかかる。
中に入ると、まず1階が考古学フロアとして各文明について展示がされていた。 | |
太陽の石(アステカ・カレンダー)
そして2階に入る。
ここは、民族学フロアということで、現在も生き続けている各先住民俗の紹介となっている。 たとえばマヤは消えてなくなったものではなく、今でもマヤの人々は生き続けている。そのような紹介を行っているコーナー。
そして、2階を一回りした後、博物館を出る。 売店でお土産を買おうと思ったが、いいなと思った"太陽の石をモチーフにした飾り板"が1000ペソ前後もすることにびっくりして手が出なかった。 せいぜい直径20cmくらいなのに・・・。 いくら何でも高すぎでしょう。 |
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メキシコシティ・ソカロ, カウントダウンライブ
メキシコ国立人類学博物館を見終わったので地下鉄の駅まで歩き、ソカロ周辺まで移動します。先日或いは今朝と比べてかなり混んでいるが、なんとか無事に移動できた。
そしてソカロに出ると、何やら催し物が沢山行われていて大変賑わっている。 まずソカロの中を歩き、そしてはテンプロ・マヨールというアステカ帝国の中央神殿跡の方に歩いて行く。
そしてテンプロ・マヨールに行くが、入らずとも横から眺められるようになっており、それを見る限り、わざわざ入ることもないな・・・ という気になった。 今まで散々遺跡を見てきたのだし、ここから眺めるだけで十分だ。 | |
そしてソカロに戻り、カテドラルの中に入る。 ここはメキシコを統括している教会とのことで、その大きさも一際。 1563年から1681年まで100年以上かけて作られたとのことだ。 このカテドラルの地にはもともとアステカの神であるケツァルコアトルの神殿があり、それを壊して教会が作られたとのことだ。 精神的支えを奪って支配しやすくするというのは侵略時の常套手段のようだ。 |
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そしてカテドラルを出てすぐ横にある国立宮殿に向かう。 この2階には壮大な壁画が描かれている。ここはメキシコ独立の舞台となった場所であり、9月15日の独立記念日には大統領がここに現れ「メキシコ万歳!独立万歳!」と叫び、ソカロに集まった市民と喜びを分かち合うという。 | |
そして国立宮殿を後にし、ホテルへと戻る。
そして、ホテルに戻る前に食事を済ませる。今度こそ、店の看板にステーキが書いてあるお店だから間違いはないだろう。 そして、ようやくステーキを食べることができた。 ふう。 満足だ。 |
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そしてホテル近くにあるインスルヘンテス市場に立ち寄る。ここは入り口こそ小さいものの、中には100件以上の民芸品ショップが立ち並んでいる。 既にお土産は買ったので特に買うものもなかったが、ぶらぶらと歩いて楽しんだ。
その後ホテルに戻り、一旦仮眠した後10時ごろ目を覚ますようにする。
仮眠後、10時近くになり目を覚まし、身支度をする。 その後、外に出て、まずは夕食を食べようとしたが、フロントの人が言うにはどこも閉まっているという。新年カウントダウン・ライブはたしかに独立記念塔のところでやっているということなので、まだ新年には2時間ほどあるが、そちらに行ってみることに。 夜なのでカメラはホテルに置いていったが、警察が大勢で警備しており、入り口にはセキュリティチェックもあったので持って行ってもよかったかもしれない。 割と安全だった。
そこで、前座のライブが1時間ほどで終わった後、あと40分で新年というところで Tigress チグレス(?)というバンドが入れ替わった。 タイガー(虎)のイメージが数回ディスプレイに流れたので、単語としてはそういう意味なのかな。 数十年にわたって活動しているバンドのようで、毎年アルバムを出しているようだ。 そこからいよいよ盛り上がりは加速する。
ノリの良い曲がいくつも連続した後、残り5分で新年というところになって曲が一旦止まり、トークおよびカウントダウンに入る。 残り1分になり、残り20秒、10秒となるにつれて盛り上がりは最高潮に達する。 そして0秒となったときステージ背後および観客がいる柱などから数多くの花火が舞い散った。 量的にもかなりの花火で、周囲は熱狂に包まれていた。
私はこの2008年が私生活の切り替わりの年となっていて、数多くの変化があった。その締めくくりをこのような素晴らしいカウントダウン・ライブで締めくくることができて、思わず「2008年、ありがとう」のような気持ちになった。 その気持ちが伝わったのか、前にいた数人の白人女性(スペイン人?)がこちらを向いて、お互いにハグし合った。
そして花火は更に続く。10分ほど花火が続き、そしてはライブが再会する。 周囲は未だ熱狂に包まれている。 私は更に30分ほどその場を楽しみ、そしてはホテルに戻った。
身支度をし、早朝のフライトに備える。 そして、無事帰国。
今回は、今までで最高の旅となった。