インドで1・2を争う寄付の多い寺と噂に聞くTirupati/Tirumalaに行ってきた。
ここは日本のガイドブックに出ていないが仕事場のインド人の多くがここに行って頭を丸めて(後ろにちょこんとだけ残っているが)帰ってくるのを見て、どんなところだろう? と気になっていたのだ。
ロンリープラネットやインドで購入できるガイドブックには記載があるが、さほど取り立てた書き方をしていない。それにも関わらず、インド人は何時間も並んでここの寺院にお参りするという。 職場にいるインド人には平日に行くことをお勧めされたが、どれだけ凄いのか実感がわかなかったので、とりあえず様子見だけでもいいと思ってひとまず出かけてみたのだ。
ローカル色が強いので、外国人が凄く喜ぶ場所ではないが、こういうローカル色が強いところが好きな人もいる筈なのに全く話題になっていないのが不思議だ。日本では無名に近い。
Tirupatiは麓の町で、そこにも寺院がいくつかあるが、そこから日光のいろは坂のようなくねくね道を登って行き着く先にあるのがTirumalaだ。まさに奥日光という感じ。地味なので、寺院は日光というよりは奈良と言う趣か。くねくね道から見える景色もなかなか良い。
土曜日の早朝6時にバンガロールを車で出て11時頃に麓に到着したのだが、そこでセキュリティチェックでバッグ等をスキャンし、ボディチェックを受けた。昔、この道で爆破事件があってからセキュリティが厳しくなったとのこと。
そんなこんなでTirumalaに到着したのが12時頃。
まず、メインの寺院であるTirumala Venkateswara Templeへ。
ここの目玉は黄金で出来た寺院の内部だが、入るためには何時間も並ぶ必要がある。
週末の並び時間の目安が
300ルピー(約500円)を払う待ち時間が短いコース(パスポート提示した外国人の場合)昼間で1~2時間
300ルピー(約500円)を払う待ち時間が短いコース(インド人の場合)昼間で3時間
50ルピー(約80円)を払うコース(インド人の場合)早朝から並んで6時間以上
無料のコース(インド人の場合)12時間以上。次の日になる場合は列で仮眠
というのだから驚きだ。
そこまでして参拝する寺院はインドといっても多くない筈。
中にはカメラおよび携帯電話は持ち込みできない。チェックも割と厳しい。荷物スキャンにボディチェックを何度も受けさせられる。持ち込んだとしても叱咤されるだけだろう。そういう雰囲気だ。
そして、インド人にもみくちゃにされながら1時間半ほどを並んでようやく中を見た。
黄金の内部は確かに凄い。
まるで金閣寺のようだ・・・ と言うと語弊があるが。 金といっても、何かどこかくすんでいて・・・。 でも、金は確かに凄いんだけれども、何か日本の見せ方と違う。 どうしてこう、インドの寺院は野暮ったくなってしまうのかな。せっかくの金なのに。
凄いは凄いが、確かに、ものすごく大きかったり珍しいわけではないので外国人向けではないかもしれない。これが良いと思う人は限られているかも。その割には長く並ぶしね。でも、私は楽しめた。
そんなこんなで満足し、その周囲で行われていたプジャー(儀式)を見た後にTirupatiに宿泊、次の日はTirupati寺院を少し見てからバンガロールに帰宅した。
並ぶのに時間を費やしてメイン以外の寺院をあまり見れていないが、またの機会にとっておこうと思う。